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リコーを芯からアジャイルにする旅は続く 〜タスクフォースの終了と私たちのこれから

こんにちは、「みんなのデザイン思考とアジャイル」の運営と、「リコーを芯からアジャイルにするタスクフォース」のリーダーをしている林です。

この度、このnoteを読んでいる皆様に大事なお知らせがあります。
リコーを芯からアジャイルにするタスクフォースは今年度をもってタスクフォースチームとしての役割を終えることになりました。それに伴い、このnoteの運営や内容についても見直すことになりました。


なぜタスクフォースは終わるのか?

そもそも「タスクフォース」とはどのような意味でしょうか?

タスクフォースとは…
(引用)
緊急性の高い、特定の課題に取り組むために設置される特別チームのこと。もともとは軍事用語で「機動部隊」を意味する。通常は組織内の各部署から適任者を抜擢し、短期集中的に課題解決にあたる。

ASCII.jpデジタル用語辞典 

このように、短期集中的に課題解決にあたるチームのことを指します。よって、元々「リコーを芯からアジャイルにするタスクフォース」はずっと存在し続けるべきではなく、短期的にデザイン思考やアジャイル(リコーアジャイル)の普及浸透に向けて取り組んでいくべきチームだったのです。

2022年9月に立ち上がってきてから、タスクフォースでは様々な施策に取り組んできました。

  • リコーアジャイルのコンセプト作り

  • 国内リコーグループ全社へのe-Learning

  • 管理職向け研修の実施(講師もやりました)

  • 社内コミュニティの運営&定期的なコミュニティイベント

  • 慶應SDMとの共同研究

  • リコーアジャイル実践プログラムの開発と展開

  • 実践したい組織の伴走支援・自走支援

  • 顧客価値創造のお手伝い(ワークショップ設計、ファシリテーションなど)

  • リコーアジャイル実践組織の事例発信

  • 本noteの記事執筆・運営

…などなど。

私が2023年4月に加入した時点では実質5人のチームであり、この体制で今年度を走り抜けました。たった5人でここまで多様な施策を実施してアウトプットと成果を出してきたことは素晴らしいです。

正直なところを言えば、タスクフォースが立ち上がって1年半の中で、もっとやれることがあったと思いますし、もう少しやりたいことや突き詰めたいところはあります。ただ、いつまでも一つの小さな部署がデザイン思考とアジャイル(リコーアジャイル)の普及浸透を引っ張り続けることは現実的ではなく、実際にリコーの中で組織変革に取り組む方々自身のものになっていかなければ本当の意味では組織は変わっていけません。

実践するにしても知識や経験の無い中では、デザイン思考もアジャイルも実践して習慣化することは難しいです。しかしリコーの一人一人が課題感を持って取り組む意識を持ち、デザイン思考とアジャイルが有効であると気づいてもらえれば、これまでリコーを芯からアジャイルにするタスクフォースが実施して整備してきたものを活用して、自分ごとにして進めていけると信じています。

今後はどうなっていくのか?


リコーを芯からアジャイルにするタスクフォースがなくなっても、これまで培ってきたノウハウや資産は残していきます。

リコーの中にはデジタル人材の教育・育成のための学び場として「リコーデジタルアカデミー」があります。

タスクフォースとリコーデジタルアカデミーとは、これまでも常日頃から連携を取っていました。その中でもタスクフォースは短期集中で素早く動くチームということで、リコーデジタルアカデミーの動きと合わせつつも、自分達で先に行けるところはどんどん進めていきました。

今後は分かれた活動とはせず、リコーデジタルアカデミーの枠組の中に統合して、デザイン思考とアジャイルの普及浸透と実践を展開していくことで、より連携を深め「デジタル人材の教育・育成」の観点で社内的にも分かりやすい見せ方にしていきます。

このnoteはどうなっていくのか?


今回のタスクフォースの終了に伴い、このnoteの運営や内容についても見直すことになりました。現在、引き継ぎ先や内容の見直しを検討中です。

いきなりこれまでの記事を消すことはありません。デザイン思考やアジャイルに取り組む方、DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組む方には有用な情報が蓄積されていますので、基本的には残していく方針です。

決まり次第、こちらのnoteでお知らせしようと思います。少しお待ちいただければ嬉しいです。しばらくは記事の更新はありませんが、過去記事などお時間があるときに振り返って読んでいただければ、新しい気づきがあるかもしれません。

私たちは「旅」を続ける


このnoteでも出てきた私(林)と武田については、これまでやってきたデザイン思考とアジャイル(リコーアジャイル)の実践経験を、よりお客様と近い現場での共創や価値創造に活かしていきます。
残り3名(大関・本美・室井)についてはリコーデジタルアカデミーのチームに加わり、引き続きデザイン思考とアジャイルの普及浸透と実践に携わっていく予定です。

タスクフォースというチームはなくなりますが、それぞれが新たな役割をもって取り組んでいきます。そしてそれぞれにデザイン思考とアジャイルの普及浸透と実践の旅はまだまだ続きます

このタスクフォースの発起人である株式会社レッドジャーニーの市谷さんの言葉に、私の大好きな言葉があります。

(引用)
​​「ゼロ=諦める」、それを自分だけではなく周囲と共有してしまうと、
状況を戻すのにゼロスタートよりも苦労することになる。
(「あれは1回やってだめだった」)

「ゼロにしない」つまり、やめる宣言をしないでいる限り、組織内の認識としてなくなりはしない。
「ゼロにしない」とは時間を先送るということ。行動量、頻度をあえて下げる。ときをまつ。

logme Tech「「アジャイルの回転の数だけ組織が変わるチャンスがある」回転の動力を保つのに必要な、スプリントを止めない3つの作戦」

デザイン思考とアジャイルを取り入れて組織変革をしていくことは、一緒にやっていく仲間や上司になかなか理解を得られにくいシーンもあると思います。実践できていても続けていくために様々な苦労もあるかと思います。

その中で「もう止める」と言ってしまうと二度と立ち上がらなくなってしまったり、再開するにも理解を得るのが大変になります。止める宣言さえせずに、ほんの少しでも続ける、つまり「傾きをゼロにしなければ」組織の中で生き続けていくということです。

これまでデザイン思考とアジャイルに向き合い続けてきた我々も、今後も組織変革の熱量は絶やさず、自分たちが率先・実行し、もし障壁があったとしても変化の角度(傾き)をゼロにせずに、組織変革を続けていければと思います。

リコーを芯からアジャイルにするタスクフォースはとても長い部署名なので、自分たちも周りの皆様も「リコ芯」と省略して愛称のように呼んでいました。

我々は「リコ芯」から「元・リコ芯」となりますが、これまでの経験を活かして自分たち自身「もっと!リコ芯!(もっと、リコーを芯からアジャイルに)」していければと思っております。


謝辞

最後にこのnoteやタスクフォースに関わっていただいた方にお礼を言いたいと思います。

  • 本noteでの記事化に際してご協力いただいたリコーグループ&社外の皆様

  • デザイン思考とアジャイルに是非取り組みたい、共感と期待をもってタスクフォースに声をかけてくれたリコーグループの皆様

  • タスクフォース発起人・初代リーダー 株式会社レッドジャーニー 市谷さん

  • 社内から降る矢の傘になってくれた二代目リーダー 木原さん

  • プロモーション&コミュニティ戦略を支えてくれた ILY,inc  辻原さん

  • note運営や記事執筆の支援をしてくれた ディアメディア株式会社 味岡さん

  • イベントを企画して盛り上げてくれた 春野デザイン株式会社 亀元さん

  • …そして、このnoteに興味と関心をもって読んでくださった皆様

このnoteやタスクフォースの活動は、たくさんの人たちが関わり、支えていただきました。

皆様、本当にこれまでありがとうございました。
またお会いできるときを楽しみにしております。

***

リコーでは組織全体でデザイン思考とアジャイルを取り入れた改革に挑戦してきました。今後もこのnoteを読んでくださっている社内外の人たちのお役に立てると嬉しいです。

また、タスクフォースという活動は終了しても、引き続きデジタルサービスの会社になるべくリコーの中ではデザイン思考とアジャイルの普及浸透と実践は続けていきます。もしこのnoteをきっかけに知見の交換や共創活動ができると大変嬉しいです。

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何卒よろしくお願いいたします。
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