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2024年、リコーのデザイン思考とアジャイルの「これまで」と「これから」

こんにちは、「みんなのデザイン思考とアジャイル」運営の林です。本年もどうぞよろしくお願いいたします!

まずは元日に発生した能登半島地震に際し、亡くなられた方々へ深く哀悼の意を表するとともに、被害に遭われた皆様へ心よりお見舞いを申し上げます。また、被災地の一日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。

昨年2023年4月に、リコーを芯からアジャイルにするタスクフォース(通称:リコ芯TF)に異動となり、7月にはタスクフォースのリーダーも任せていただくことになりました。

これまでのタスクフォースでの活動を引き継ぎつつ、どのようにすればより一層リコーグループの事業や組織に貢献できるかを考え、組織変革の必要性について理解・共感を得たうえで「デザイン思考とアジャイル」が役に立つ、是非活用してみたいと思っていただけるように日々努めております。

2024年最初のnoteということで、今年の抱負を述べてみたいと思います。

長年の夢、チームのみんなで神社参り

昔よくテレビで会社や部署の人たちが年始に集まって一緒に神社に初詣に行くシーンを観ました(最近はコロナもあったので減ったのでしょうか?)。

私も入社して25年目なのですが、そのような経験を会社でした記憶がほとんどありません。一度はやってみたいなという憧れの気持ちがありました。

今回のこの記事を書くにあたってそのような話をしたら「みんなのデザイン思考とアジャイル」noteの運営のメンバーでやってみよう!と盛り上がり、「私の夢」を叶えてくれることになりました

全国各地にいるメンバーが集まり、まだ年始ではなかったのですが先日の座談会の前にリコー本社(大森)の近くにある神社でお参りさせていただきました。

諸用のため不在のメンバーもいましたが、チームのみんなでお参りをするという「長年の夢」を叶えることができて嬉しかったです。

合わせて、デザイン思考とアジャイルを一つの起点として組織文化変革を進めていくことで、会社に貢献し成果に繋げていきたいという自分たちの気持ちを改めて確認することができ、気の引き締まる思いでした。

改めて「デザイン思考とアジャイルの普及浸透」の重要性を考えてみる


リコーグループそのものの経営方針として、2020年から「デジタルサービスの会社への変革」を進めています。

そして2023年4月からは「実行」の三年間となる第21次中期経営戦略がスタートしています。その中で「人的資本戦略」についても語られており、それによるとリコーらしい人的資本を形成する価値創造モデルの根幹にあるのが「リコーカルチャー」になります。

「リコーカルチャー」は、ケイパビリティ(戦略実行能力)とマインドセットの結合で作られている、と定義されています。そのマインドセットの中での必要要素として「デザイン思考とアジャイルの普及浸透」も言及されています。

つまり、これまでの製造業としてのものづくりのカルチャーとマインドの良い所を活かしつつ、変化への迅速な対応力が求められているのです。

リコーグループ統合報告書2023:

また、デジタルサービスの会社への変革にしていく中では、DX(デジタルトランスフォーメーション)の流れも忘れてはいけません。
リコーは2021年に経済産業省が定めるDX認定制度に基づき、「DX認定事業者」としての認定を取得、2022年には「DX銘柄2022」にも選定されました。

リコーのみならず、経済産業省が提示している「DXリテラシー標準」の中でも、DXに必要なマインド・スタンス(社会変化の中で新たな価値を生み出すために必要な意識・姿勢・行動)として、しっかり「デザイン思考/アジャイルな働き方」が言及されています。

このように私たちの取り組んでいる「デザイン思考とアジャイルの普及浸透」は、会社レベルでも日本の国レベルでも求められているものになっています。


関心・認知の拡大から、実践の拡大へ

2021年4月にリコーのDXを推進する部門が誕生しました。初期の頃からデザイン思考とアジャイルの普及浸透はテーマとして挙げられており、その中の一つの活動として、2022年1月にこの「みんなのデザイン思考とアジャイル」のnoteもスタートしました。

それに合わせて「みんなのデザイン思考とアジャイル」の社内コミュニティを立ち上げました。情報発信やイベントを開催し、関心と認知を広げる活動を進めてきました。そして「デザイン思考とアジャイルの普及浸透」を加速するために、2022年9月にはタスクフォースが立ち上がりました。

その多くの活動が「関心と認知の拡大」のための活動でした。社内コミュニティの活動やこのnoteの発信、リコーデジタルアカデミーによる人材育成管理職・リーダー向けの研修なども、目的は「関心・認知の拡大」にあたります。

しかし、ただ知っている・分かっているだけでは組織の文化風土改革にはなりません。
関心・認知があったうえで実践するという「行動変容」が起き、実際に組織やプロジェクトでデザイン思考とアジャイルが活用されて、成果に繋がらなければ意味がありません。行動が伴ってこそ、本来の組織風土変革と言えます。

実践については、タスクフォースが立ち上がった当初から様々な施策を行ってきました。リコー版インセプションデッキ(リコーデッキ)の開発やふりかえり・むきなおりのワークショップなども実践に繋げるための活動です。

また、まず自分たちの組織やチームで実践したい人には、ふりかえりなどのワークを円滑に行うための対話用フレームワークを提供しました。それでも自分たちだけでは実践が難しいと感じている組織やチームには、タスクフォースのメンバーが実践の伴走を行ったり、本質の組織課題の抽出やメンタリングなども行ったりしています

今年以降、タスクフォースは「デザイン思考とアジャイル」の関心・認知を拡大する活動は続けつつも、より一層実践に取り組んでもらい、習慣化して続けてもらうような活動にシフトし、リコーの一人ひとりの行動の変化から組織文化風土の変化に繋いでいきたいと考えています。

自慢できる成果を出す・目に見えて褒められる

先日の座談会で私自身もメンバーも感じていることとして、「自慢できる成果を一つ挙げるとしたら難しい」「誰に『ありがとう』といってもらうのか?」ということが話題に挙がりました。

座談会の様子

私たちの活動を「いいね!」と言ってくれたり、私たちの支援によって「組織やチームが良くなった!」と言ってくれる方々もいてくれることは大変有難いです。
ただ、大企業のリコーグループという会社の括りの中で「文化風土変革」をミッションとして置いたときに、多くの人が腹の底から「いいね!」「変わったね!」と言ってくれているのか?私たちも自信をもって成果を自慢できるところに現在いるのか?というと、正直まだまだだと感じています。

もっと目に見えるような成果を出し、お褒めの言葉をいただくようになるには、地道な活動かもしれませんが「デザイン思考とアジャイル」の実践を積み重ねることだと思っています。

スムーズに実践を広げていくにはまだまだ超えなければいけないハードルはありますが、自分たちの熱意という火を消さず、変化の傾きを持ち続けていけるよう今年も動いていこうと思います

是非、これからもこのnoteを通じて私たちの「デザイン思考とアジャイルの普及浸透」の活動を応援し、見守っていただけますと幸いです。もしコラボレーションなど、一緒にやりたいという方や企業さんがいらっしゃればご連絡いただけますと幸いです!!

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

リコーでは組織全体でデザイン思考とアジャイルを取り入れた改革に挑戦中です。
noteを読んでくださっている社内外の人たちと知見を交換できると大変嬉しいです。これからも、デザイン思考とアジャイルの実践現場から、みなさんの役に立つ情報をお届けしていきます。

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