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【前編】コミュニケーションやPRをデザインしよう!noteスタートまでの道のり

こんにちは、リコー公式「みんなのデザイン思考とアジャイル」notePRチームです!前回前々回と、私たちがnoteを始めた理由や「DX」「デザイン思考」「アジャイル」がどのような関係なのかをご紹介いたしました。

今回は、私たちがこのnoteをスタートするまでチームでどんな話をしてきたのか?を具体的なステップでご紹介していきます!読者のみなさんのプロジェクトや、これからnoteやPRを始めようと考えている方々のお役にたてましたら幸いです。


キックオフからリリースまで、チームで走り抜けた5週間

このnoteやPR活動のキックオフからリリースまでの期間はおよそ5週間!5週間といっても…それって速いの?遅いの?と判断が難しいところです。このnoteでは私たちが5週間で進めてきた内容をご紹介していきたいと思います。

私たちは、大きく2つのフェーズに分けて、プロジェクトを開始しました。最初の4週間でPRのコンセプトや方針「なぜやるのか・どうやるのか・なにをやるのか」を策定し、次の4週間で実施策「つくる・発信する・整える」を決めました。

プロジェクトの概要。1週から4週までは、現状整理やゴールの確認をし、リサーチに移り、PRコンセプトやターゲットの明確化。その後、世界観の策定。5週から8週はPR活動に必要な体制を精査し、メディア・チャネル構築。そして、コンテンツ制作をしリリース。
1〜8週間の検討プロセス

この間、プロジェクトドキュメントは合計200ページ以上にも及びます。毎週のディスカッションを経て、なんとか1月14日に1本目のnoteがリリースできた時は喜びも達成感もひとしお。そんなプロジェクトを振り返りの意味も含め、ご紹介していきます!どうぞご覧ください。

Step①現状整理とスコープ・目的のすり合わせ

まずは
「これまでの活動との違いは?」
「どのような位置付けで、どのような目的で実施するのか?」
「この活動はこれからの経営戦略とどう関わるものなのか?」
など、これから様々な議論を進めていく上で重要なポイントのすり合わせを行いました。PR活動とは「noteで情報を発信すること」が目的なのではなく、その根っこには企業の経営や戦略に関わる目的が存在しています。

実際に使用した会議資料。本プロジェクトの構造をチャートや文章で可視化。キックオフミーティングで現状整理や今後成し遂げたいことなどを全員で確認。OAメーカーからデジタルサービスの会社を目指し、その中でデザイン思考やアジャイルの重要性を広め、普及させる。
実際に使用した会議資料

やりたいこと・やるべきことなどをすり合わせていくうちに、私たちの活動の目的は大きく3つに収束していきます。

①リコーが目指すDXのため「デザイン思考」「アジャイル」を社内に浸透させる
②「デザイン思考」や「アジャイル」に取り組む社内外の仲間を集める
③仲間を集め「デザイン思考」や「アジャイル」をともに学び実践する環境を作る

次のStep②では、これらの目的のためにどんなことができるか?どんな手法があるか?を検討していきます。

Step②事例研究

ここからは、他社の事例研究をすすめていきます。事例研究のポイントは「この企業がこういうことをやっている」という事実情報だけでなく、いくつかの視点で情報を読み解きシェアすることがポイントです。

私たちが分析のために拾い上げた情報は下記の項目です。

事例研究の様子。企業のPR活動等を多くの事例を共有しながら考察。コンセプト、プラットフォーム、開始時期、数値、ターゲット、特徴などの様々な軸から考察し、本プロジェクトに応用できそうな要素などを収集。

これらの情報をチームでシェアしながら、
①いいなと思った点 ②真似したい点 ③共通点がありそうという観点でJambordを使いながらワークをしていきました。

ブレインストーミング。Google Jambordを使用し、オンラインでありながら、リアルタイムで意見交換を行う。事例研究からの感想などをチームでシェアし、アイディアやPRの方向性を模索する。アイディア出しや意見交換が目的のため、相手の意見などを否定しない活発なディスカッションを行う。

事例研究の良い点は、たくさんのアイデアを発見し「これはいいね!」「参考にしたいね」とチームのディスカッションが活性化することです。

Step②を通じ何をやっていくのか、その「活動のアウトライン」が徐々に見えてきました。

Step③-1 コンセプトの立ち上げ

ここからはより具体的に、プロジェクトを通じて、どんなメッセージを伝えていくのか検討していきます。

・なぜデザイン思考やアジャイルの情報を発信するのか
・なぜリコーのDXに「デザイン思考」や「アジャイル」が重要なのか
・それらを通じてどんな未来を実現しようとしているのか

前回のnoteで述べた上記を実現していくうえで、今後の活動がぶれたり、目的を見失わないよう、様々な要素の関係性を整理しておく必要があります。

これまでリコーが企業として共有した情報や報告された資料から、重要な文言を拾い上げ、私たちがやろうとしていることを構造化していきました。

RICOHが目指す姿の図。なぜやるのか。なぜ発信するのかを考える。デザイン思考とアジャイルを通して、リコーのDXを促進させ、経営の革新を行う。RICOHビジョンの実現。はたらく人の創造力を支え、世の中の役に立つ新しい価値を生み出す。

このように私たちがなぜ「デザイン思考」や「アジャイル」の情報を発信していくのか、その先で何を目指しているのか、コンセプト全体を構造化していきました。同時に「誰のどんなニーズにむけた活動なのか」もこのStep③で検討をはじめています。

Step③-2 ターゲットの明確化

このStepでは③で頭出しをしたターゲットについてより詳しく詰めていきます。Step③で検討したしたコンセプトの構造は、発信するメッセージによってターゲットが異なる点も考慮しています。

その内容も踏まえ、誰に情報を届けたいか?を明確にしていきました。

ターゲットの考察。割合では社内6割、社外4割を目指す。 社員としては、成長し仕事に喜びを見出したいと考えている人、アジャイルやデザイン思考を学び、スキルアップしたい人。また、リーダーとしてチームを率いる人など。社外は、仕事を通じて価値貢献したい人、同じくリーダーとしてチームを率いる人など。

私たちが策定したターゲット像は上記の通りです。これはStep①で策定した大きな3つの目的にも準じています。

Step④-1 PRの方針を検討する

このStepでは「PRやnoteの活動を通じて目指す効果」を決めていきます。「アウトプット = なにをやるか」はKPIに、「アウトカム = どんな効果を得るか」はKGIに対応します。ここでもやはり大きな3つの目的に準じ策定していきます。

プロジェクトでの実施内容や理想の結果像の図。本プロジェクトでは、ナレッジの情報発信や学び合うコミュニティ・つながりの形成を目指す。そして、2036年ビジョンに向けた社内活性化、専門知の活用と人材育成・組織づくり、新たな事業や仕事の創出を目指す。
プロジェクトのアウトプットとアウトカム

私たちは本プロジェクトのKGIとして下記3つを掲げています。
KGI① 社内コミュニティでの参加者の議論と交流
KGI② 参加者主催の勉強会の開催
KGI③ DX、デザイン思考、アジャイルのリコーの想起獲得

KGIはアウトカムとして得たい効果から策定しますが、アウトカム自体はリコーグループが目指すこれからの価値創造の全体像を統合的に紹介した「統合報告書」と足並みを揃えることで、経営戦略と地続きの情報発信活動とし、一貫性を高めています。アウトカムとKGI、アウトプットとKPIを地続きにすることでプロジェクトの目標設定や評価がしやすくなると思っています。

後編もお楽しみに!

ここまででおよそプロジェクトの半分、前半としてまとめご紹介いたしました。後半は世界観やコンテンツの方針策定についてご紹介する予定です(→しました!)!どうぞお楽しみに。

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