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【後編】コミュニケーションやPRをデザインしよう!noteスタートまでの道のり

こんにちは、リコー公式「みんなのデザイン思考とアジャイル」notePRチームです!先週に引き続き、私たちのnoteをスタートするまでの道のりをご紹介いたします。本noteは後編となりますので前編を未読の方は、ぜひ前編もどうぞ!

プロジェクトの概要。1週から4週までは、現状整理やゴールの確認をし、リサーチに移り、PRコンセプトやターゲットの明確化。その後、世界観の策定。5週から8週はPR活動に必要な体制を精査し、メディア・チャネル構築。そして、コンテンツ制作をしリリース。
私たちのPR・コミュニケーションデザインのプロセス

前編では「現状整理とスコープ・目的のすり合わせ」〜「PR方針・アウトプットとアウトカム」として、Step④-1までをご紹介いたしました。

後編はStep④-2からのスタートです!


Step④-2 方針から体験を考える

プロジェクトでの実施内容や理想の結果像の図。本プロジェクトでは、ナレッジの情報発信や学び合うコミュニティ・つながりの形成を目指す。そして、2036年ビジョンに向けた社内活性化、専門知の活用と人材育成・組織づくり、新たな事業や仕事の創出を目指す。

Step④-1では、上記の図を用いてアウトプット/アウトカム、KPI/KGIの関係性を「PRやnoteの活動を通じて目指す効果」として整理しました。これは活動と効果の全体を俯瞰するものですが、よりよいコミュニケーションのためにはより具体的に参加者やターゲットの体験に落とし込んで考える必要があります。

上記の図による整理では「情報発信」はアウトプットの一つに過ぎませんが、実際に社内外のターゲットの理想的な体験を検討すると、全ての活動のスタート地点であることがわかります。

情報発信を行うことによる、ユーザーの心情の変化と、その理想の結果を表した図。社内外に向けて情報を発信することにより、リコーのデザイン思考・アジャイルへの関心が高まり、モチベーションの強化やナレッジの獲得、つながりの強化を生むことを理想とする。

こうした体験を検討することで、アウトプットやアウトカム、KPIやKGIが活動全体に散りばめられていることがわかります。

そして、本プロジェクトによって起こしたい変化も具体的になっていきました。

本プロジェクトのターゲットと、ターゲットの心情の変化の図。営業、開発、企画、人事、マーケティング、研究、経理、人事などの部門の人々が、デザイン思考やアジャイルを通して、リコーのDXが推進され、新しいワークスタイルを獲得していくことを想定する。

デザイン思考やアジャイルといった手法を活用し、リコーのDXを実現することで、あらゆる人が想像力を発揮しはたらく歓びを実践している。これが私たちが目指す体験や情報環境の姿です。

これらを踏まえて、どのようなメッセージ・情報を出していくのかを次のStep⑤で検討していきます。

Step⑤世界観・イメージの策定

私たちが発信するメッセージや活動は、デザイナーやエンジニアなどの特定の専門分野に関わる人たちだけでなく、営業活動や企画提案、カスタマーエンゲージメントやサクセス、研究職や人事...さまざまな職種の方に向けて発信するものです。

目指す体験や情報環境の姿を見据え、活動の名称は「みんなのデザイン思考とアジャイル」としました。この名称には、職種や業種の壁を越え「はたらく人の想像力を支え、世の中の役に立つ新しい価値を生み出す」という、私たちの活動の軸となるコンセプトも加味されています。

これらの想いを込め、策定したのが下記のステートメントです。

本プロジェクトのコンセプトメッセージ。単なるOAメーカーではなく、はたらく人の歓びや創造性を高める会社。DXを通じて世の中の役に立つ新しい価値を生み出す人や組織のため、デザイン思考・アジャイルを発信する。
みんなのデザイン思考とアジャイルメッセージ
本プロジェクトで登場する人物。デザイン思考を推進する人としてタケダさん。チームのクリエイティビティを高めたい人として、ヨコカワさん。
登場人物のイメージ

親しみやすさの工夫のため、中の人をイラストによってキャラクタライズしご紹介していく予定です。プロジェクトメンバーもnoteに順次登場しますので、どうぞよろしくお願いいたします。

今後発信しているコンテンツのイメージ。コンテンツのタイトル、関連するタグ付け、登場する人物のイラスト
コンテンツのイメージ

さらに世界観やイメージをコンテンツ例としても共有していきます。デザイン思考やアジャイルを、アカデミックな理論として共有するだけでなく、私たちリコーの成功事例や失敗事例も交えた実践知としてもみなさんと共有していきたいと考えています。

ディスカッションではこうしたイメージを共有しながら、チーム全体で世界観や方向性をすり合わせていきました。

Step⑥コミュニケーションとチャネルの検討

ここからは、どのようなチャネルを活用しコミュニケーションしていくかを整理していきます。

活動の軸となる情報発信は「アナウンスメディア=お知らせ」と「リファレンスメディア=参照元」によって成り、参加者同士の学び合いや情報の広さ・深さを作っていくのは「コミュニケーションメディア=参加者同士の交流や学び合いの促進」です。

活用メディアの役割を表した図。更新情報を拡散することで多くの人に届けるアナウンスメディア、アナウンスメディアからリンクで参照させるリファレンスメディア、参加者とコミュニケーションを生み出すコミュニケーションメディアの三角形。
活用メディアの役割

「みんなのデザイン思考とアジャイル」では発信した情報の広がりから、参加者同士の交流や学び合いを生み出すことにより、独自ナレッジの形成も目指しています。そのため「アナウンスメディア」「リファレンスメディア」「コミュニケーションメディア」それぞれの役割や相互関係をこのような形で整理していきました。

Step⑦PR全体像の策定

このステップでは、ここまでディスカッションした内容を整理し全体像をまとめていきます。PRやコミュニティ活動は長期的な活動のため、今後さまざまな方が参加することを想定し共有可能なドキュメントとして整理し残していきます。

同時に年間を通じてどのようなスケジュールで運用するのか、どのようにKPI達成を目指すのかも検討していきます。私たちは今回1年間の計画を立て、編集体制の構築など内部のリソース構築や、数値分析を含めた改善等についてもロードマップを策定しています。

活用メディアの役割を表した図。更新情報を拡散することで多くの人に届けるアナウンスメディア、アナウンスメディアからリンクで参照させるリファレンスメディア、参加者とコミュニケーションを生み出すコミュニケーションメディアの三角形。
PR・コミュニケーション活動の年間スケジュール

Step⑧コンテンツ制作とリリース

Step⑦までおよそ4週間、チームでディスカッションを重ね整理してきました。

当初は活用するメディアが未確定であったため、メディア・チャネル構築のステップを含んでいましたが、今回は発信媒体としてnoteを活用することになり、リリース5週目に前倒しにすることができました!

実際の進行スケジュールを表した図。第1週で現状整理と目的のすり合わせ。第2週で事例研究。第3週でPRコンセプト・ターゲットの明確化など。第4週で世界観の策定やコミュニケーションやチャネルの検討、PR全体像の策定。第5週に前倒しでリリース。
実際の進行スケジュール

このStep⑧では、実際にnoteコンテンツを作成しながらライティングや運用のルールの整備もしていきます。これも、今後さまざまな人がPR活動やnoteでの情報発信に参加することを想定しているためです。

5週目でようやくリリース!

プロジェクトキックオフからリリースまでおよそ5週間、私たちのnote開始までのプロセスをご紹介いたしました。

本プロジェクトにおいても私たちは「スピーディーに挑戦すること」「成功や失敗から正しく学ぶこと」「再び挑戦すること」など、デザイン思考やアジャイルの観点を重視しています。ここまで検討してきた内容は、今後運用を重ねていくうちに変更する部分があるかもしれませんが、検討プロセスや計画をきちんと整理し残しておくことは振り返りや改善に大変有効です。

改善を重ね、本プロジェクトをよりよい活動にしていきたいと考えています。

さいごに

私たちのnote公開までの道のりをStepごとに紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。これからnoteを始めよう、PR活動や対内外への情報発信をスタートされる方の参考になれば幸いです。

お気づきのことやご感想があれば、ぜひnoteのコメントに残してください!これからも私たちのnoteを楽しみにしていただけると嬉しいです。


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