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社内の“AIリテラシー”を爆上げしよう!イベントを実施しました

こんにちは、「みんなのデザイン思考とアジャイル」運営のカメモトです。みなさんは「AI」を普段から活用していますか?

2023年は急激にAI市場が盛り上がりを見せており、「AIを使いこなせないと、時代に置いて行かれるんじゃないか…」と不安に思っている人も多いのではないでしょうか。私もその一人でした。

デザイン思考やアジャイルの学習&実践の場として、セミナーやワークショップイベントを定期的に開催している我々運営チームでは、リコー社内でもそのように考えている人は多いのでは?と考え、コミュニティにて「AIを使いこなそう!」というイベントをこれまでに4回実施しました。

今回はその様子をご紹介します!


目的

世の中はまさに「大AI時代」!

今年3月に発表されたゴールドマン・サックスのレポート(PDF)によると、近い未来に全業種平均して25%ほど、AIがその業務を担うと言われています

この時代のスピードに置いて行かれないよう、リコー社内のAIリテラシーを高めることと、AIを活用して「デザイン思考」と「アジャイル」をより効率的に実践できるようになるために、今回イベントを企画・実施しました。

実施内容

数多く存在するAIツールの中から、注目を集めている「ChatGPT」と「midjourney」をピックアップ。

ChatGPTでは一緒にワークをするイベント、midjourneyでは講師の解説とデモンストレーションで学ぶという形で実施しました。

【AIリテラシー爆上げイベント企画詳細】

1回目、2回目 < ChatGPT >
実務に活かそう!プロンプトでIPPON!@ChatGPTプロンプトマスター

3回目 < midjourney >
AIを活用して業務効率を爆アゲ!画像生成AIの業務活用法

4回目 < OpenAI >
AI開発のパイオニア「OpenAI」を研究しよう!

 *ChatGPTとは...OpenAIがリリースしている、自然言語処理の生成AIモデルのこと。

*midjourneyとは...プロンプト(指示文章)から画像を作成することができる、画像生成AIのモデルのこと。

 

「実務に活かそう!プロンプトでIPPON!@ChatGPTプロンプトマスター」イベント

1回目・2回目は、一緒にワークをするイベントとして、ChatGPTを活用して大喜利を行うイベントを開催しました。

大喜利のお題

ファシリテーターから出されたお題に対して、ChatGPTに回答を作ってもらうという内容です。 

【大喜利お題例】
上司ってもしかして未来人?なぜそう思った?

【条件】
・ChatGPTのプロンプトを使って面白い回答をしてください
・GPTの回答から人間の頭を使って文言をアレンジしてもよいものとする  

参加者の回答には「上司の予定表にタイムマシンの予約がたくさん入っていた」「未来の言葉で指示してくるから理解不能!」といったものがあり、大変盛り上がりました。

未来っぽい回答がズラリ

このワークを通じて、ChatGPTを普段から使いこなしている人とそうでない人では、プロンプト(ユーザーがAIに対して、特定の応答を引き出すために与える入力や指示)の質に大きく差があることがわかりました。

その違いを皆で共有することで、AIを使いこなすにはプロンプトを作るセンスや質が大切だということを知っていただける機会となりました。

プロンプト力を身につけることで、ChatGPTを相手にブレインストーミングを一人で行うことが出来たり、より人間らしい発想や、人間にしか出来ない部分に時間を充てることなどが可能になる、ということを体験していただきました。

「AIを活用して業務効率を爆アゲ!画像生成AIの業務活用法」イベント


3回目はmidjourneyを活用して、業務効率を爆アゲしようというイベントを実施しました。

【テーマ】
SNS投稿に活用できる、自分のイラストを4パターン生成
 
【条件】
・イラストで作成すること
・吹き出し等を入れやすいようなイラストであること
・同じイラストのタッチで統一されていること
 
このような設定で、講師のワークを参加者の方に見て学んでいただきました。

まずは、基本的な使い方をレクチャーし、テーマに沿った画像に近づくようプロンプトを改善。画像生成AIのプロンプトにもコツがあるので、細かなテクニックについてもお話させていただきました。

例えば...

  • イラストのタッチを統一するコツ

  • 実写画像を元にイラストを生成する方法

  • 1度生成した画像を微調整する方法とコツ

などです。

 また、実際の業務ではどのような活用ができるのかも具体的な事例を交えてお話しました。

【画像生成AIの活用事例の紹介】

  1. サービス背景イラストの量産(100枚以上)

  2. モックデザイン用の画像素材

  3. 新サービスロゴのイメージ作成

  4. ランディングページモデルの画像生成

このイベントでは実際に自分で生成するワークは行いませんでしたが、業務で活用する事例の紹介なども盛り込みました。
「ビジネス活用でピンとくる気づきをいただきました」「今すぐ使える内容、実践的な紹介だったのが良かったです」といった感想もいただき、参加者の方にとって自分が活用するイメージが湧く内容になりました。

参加者の声

AIを活用することに興味・関心はあるが、実際に普段の仕事で活用できていると言える人はまだまだ少ない現状があります。

 イベント終了後のアンケートでは、満足度93.5%と高い結果となりました。
イベントの企画をする際に、AIを活用するシーンのイメージが沸くものになれば、と思い設計したイベントでしたが、たくさんの嬉しいメッセージもいただきました。

参加者の声

● 今回のように、実際の操作を見れるようなイベントがうれしいです。
● 仕事というよりは個人的な興味でミッドジャーニーを使っていましたが、色々な気付きがあり、まだまだ使いこなせていなかったなと感じました。
● 画像生成系AIと聞くと、難しそうで使うところに踏み出せなかった。今回、実際に使っているところをご紹介いただき、自分でも使ってみるきっかけになりました。
● すごくイメージが掴みやすかったです。またこうしたリアルタイム進行形のイベントを開催いただけると助かります。
AIの掛け合わせで効率が上がると感じた
● 凝縮した時間良かったです。ありがとうございました!

トレンドをしっかりキャッチし、スキルにしようとする参加者のみなさまの姿勢はとても素晴らしいですね。

デザイン思考とアジャイル×AI


共感し、定義を行い、仮説を立て、試作をし、検証を行う。

ひとりより複数人で行うほうがよりその効果が期待できる「デザイン思考」も、AIとタッグを組むことで、ひとりの時間でも多くのアイデアを出すことが可能になるのではないでしようか。

さらに素早く試作(プロトタイプ)を作ることにもAIは長けているので、より効率的に仮説検証が行えます

また「ふりかえり」と「むきなおり」を行うアジャイル手法に関しても、いまあるフレームの改善をAIにアドバイスして貰うことで、よりよいものになるんじゃないかと感じます。

いまはまだ難しいかもしれませんが、AIが「ふりかえり」「むきなおり」のファシリテーターを行うようになる日も、そう遠くないかもしれません...!

活用方法が無限とも言えるAIサービスは、発想次第では普段の業務を劇的に効率化できる可能性を秘めています。


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リコーでは組織全体でデザイン思考とアジャイルを取り入れた改革に挑戦中です。noteを読んでくださっている社内外の人たちと知見を交換できると大変嬉しいです。
これからも、デザイン思考とアジャイルの実践現場から、みなさんの役に立つ情報をお届けしていきます。

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