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【シリーズ】デザイン思考でついやりがちな「アンチパターン」を理解して、マインドまで身につけよう!「共感」フェーズ編

こんにちは。リコー みんなのデザイン思考とアジャイル PRチームです。

本記事では、私たちリコーの社内研修プラットフォームで行われているデザイン思考研修プログラムのひとつ「デザイン思考のマインドと流れを知る」から、ついやりがちなアンチパターンをご紹介いたします。

デザイン思考の研修プログラムというと、多くの人は「デザイン思考のやり方を学ぶのでは?」と思われるかもしれませんが、リコーでは「手法」と「マインド」がセットになることで実践が可能になると考えています。そのため本プログラムでも手法のみならずマインドセットも同時に理解し、身につけることを目指しています。

・チームで一通り手法を学んだけれど、なかなか活用できていない
・実践の際に心理的な障壁を感じる
・もっと日常業務やチームの連携に変化を起こしたい

などの課題を抱える方の参考になれば幸いです。

アンチパターンとは何か?

アンチパターンとは、問題への対応や解決のための取り組みのうち、つい陥りがちな悪い典型例のことを指します。今回ご紹介するアンチパターンは「組織やチームのデザイン思考実践を妨げる要因的振る舞い」として、これまでの組織的習慣の見直しに用いることを目的としています。

リコーの考えるデザイン思考

アンチパターンを学ぶ前に、まずデザイン思考について解像度をあげておく必要があります。「デザイン思考とは何か?」に対する定義はさまざまありますが、私たちは「徹底して人間・社会中心、顧客起点で課題を見つけ、すばやく具現化することで価値を共創し、試行しながら価値向上を続ける取り組み」と定義しています。

この定義をもとに、スタンフォード大学によるデザイン思考の5ステップ(共感・定義・創造・試作・評価)に加え、「価値仮説化ループ」「実現化ループ」それぞれの役割を下記のように表し、デザイン思考の浸透を図っています

社内研修プラットフォーム『デジタルアカデミー』講義
「デザイン思考のマインドと流れを知る」より

これら5つのモードを行きつ戻りつしながら人間・社会中心、顧客起点で課題解決を行うことがデザイン思考全体の取り組みです。

デザイン思考のマインドセット

先述した通り、デザイン思考を実践するにはデザインマインドセットも身につけることが重要です。全般的に「常識にとらわれない」「楽しむ」「多彩な人と関わる」といった考え方をが素地となり、デザイン思考の5ステップのそれぞれに、イテレーションを回すために必要となる考え方があります。

デジタルアカデミー講義「デザイン思考のマインドと流れを知る」より

私たちが重視するデザイン思考のマインドセットは下記の通りです。

・常識にとらわれない
・楽しむ
・多彩な人と関わる
・先入観を捨てて受け入れる
・共感・想像する
・言われたことのウラを考える
・質より量
・簡単に手早く作る
・失敗から学ぶ
・すぐ聞く・何度でも聞く

こうしたマインドセットについて「自組織は大丈夫」と自己診断してしまうのは非常に危険です。具体的なアンチパターンとともに理解することで解像度を高め、チームや個人の内省を深めることができます。

デジタルアカデミー講義「デザイン思考のマインドと流れを知る」より

本noteではStep1の「共感」フェーズで有効な、アンチパターンとマインドセットをご紹介いたします。

【アンチパターン①】  「そんなことあるわけない」「普通はこうだ」と思い込み、拒絶する

共感フェーズでついやりがちなアンチパターンは、自分の思い込みで判断してしまうことです。「そんなことあるわけない」「普通はこうだ」などの口癖がチームや組織の中で飛び交っていないでしょうか?

そうした考え方はデザイン思考の実践において障害になるものであることを注意しましょう。自分は「バイアスメガネ」や「ロックオンメガネ」をかけていると考え、自分の中の常識を疑ってみることが重要です。
先入観を捨てて、まずは受け入れましょう。

デジタルアカデミー講義「デザイン思考のマインドと流れを知る」より

バイアスメガネ
バイアスとは偏見や思い込みのこと。自分自身の中にある思い込みや先入観の「メガネ」。どんな人でも例外なくバイアスのメガネをかけており、絶対に外すことはできない。

ロックオンメガネ
人の脳は何かに注目するとそこに「ロックオン」して、注意を一点に固定化する特徴がある。自分の興味のあることや、利益のあることにアンテナや収集情報が偏ったりする。

【アンチパターン②】 「〜に違いない」と思い込みで判断する

次に「ついやりがち」なアンチパターンは、自分の価値観や経験・思い込みで判断することです。「これまでの事例からこうに違いない」「一般的にはこうに違いない」など共感フェーズにおいて「〜に違いない」は危険ワードです。

デジタルアカデミー講義「デザイン思考のマインドと流れを知る」より

ここではデザイン思考で定義されている「共感」の種類について理解する必要があります。自分が一人のユーザーや経験者として持っている共感は「Sympathy(シンパシー)」、自分は未経験だがユーザーを深く知り想像力が広を広げていく共感を「Empathy(エンパシー)」と言います。

「今自分が持っている考えはシンパシーかエンパシーのいずれだろうか?」に自覚的になることで共感の幅を広げたり、新たな視点を得るチャンスになるはずです。共感し、想像してみましょう。

次回は「定義」フェーズのアンチパターンをご紹介!

いかがでしたでしょうか。この「ついやりがち」アンチパターンはシリーズとして、次回は定義フェーズのアンチパターンをお届け予定です!

リコーは、組織全体でデザイン思考とアジャイルを取り入れた改革に挑戦中です。これからも、デザイン思考とアジャイルの実践現場から、みなさんの役に立つ情報をお届けしていきます。

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