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「仮説」がデザイン思考とアジャイルをつなぐ、という仮説

リコー みんなのデザイン思考とアジャイル

こんにちは、「みんなのデザイン思考とアジャイル」をリコーで運営している武田です。

突然ですが、みなさんはデザイン思考とアジャイルの「共通点」を考えたことはありますか?

これまでお伝えしてきたように、リコーは、デジタルサービスの会社への転換を打ち出しており、その変革を担うドライバーとして、デザイン思考とアジャイルを位置付けています。

そもそもリコーは、なぜこの2つのスキルを一緒にし浸透させようとしているのでしょうか。

その意味や関係性について考察することで、リコーのデザイン思考とアジャイルの根底にある考え方を深く理解すると同時に、読者のみなさんのデザイン思考とアジャイルの活用幅が広がることを期待しています。

今回は、デザイン思考とアジャイルの関係性について、私たちが考えている「仮説」をお話しします。

リコーが目指す理想を紐解く

リコーは2036年のビジョンとして「はたらくに “ 歓び ”を」を掲げています。言い換えると、「やりたい仕事に集中できる」「価値を出せる仕事に集中できる」といった、「個人の創造性が最も発揮される状態を作り出すこと」とも言えます。

多くの人がやりたいことだけに集中できる未来はまだ少し先になるとは思いますが、リコーはそんな時代が少しでも早く到来するよう、課題をいつも探しています。

そうした時代の実現を目指す過渡期の今、リコーグループのだれもが創造性を発揮しながら、課題発見と解決に取り組むにはどうしたらよいのでしょうか。

この問いに応えるために立てたのが、「どんな課題に対峙しても、どうにか対処できる方法を探し、解決を試みることができる、またはその姿勢を持つ、やり方を知っている」という仮説です。


仮説を軸に推進する

私は、先の仮説にあるような、不確実性に対処するはたらき方——創造的なはたらき方の軸にはいつも「仮説」があるのではないか?と考えました。

「仮説」はあくまで「仮」で、人は「仮」とするだけで、不思議と抽象的な課題に取り組む気持ちになってくるからです。

デザイン思考もアジャイルもまた、不確実性の高い課題に対処する手法とされていますから、ここからは、デザイン思考とアジャイルが「仮説」をどのように扱っているのか考えることで、「仮説」が創造的な働き方に対して果たしている役割を考えていきたいと思います。

ふりかえり(アジャイル)

アジャイル的な営みの中で、もっとも手軽でやりやすく、その精神を反映しているものは「ふりかえり」や「むきなおり」だと私たちは考えていて、重視しています。
「みんなのデザイン思考とアジャイル」のアジャイルな活動は、ここから始まります。

「ふりかえり」や「むきなおり」は、ある目的達成のために実行したこととその成果を見比べて、ギャップを評価し、次に必要なアクションを考えることです。

実は、このプロセスには、いくつもの「仮説」が隠れています。

こうしたら目的達成できるのではないか?と考え「実行したこと」は仮説そのものですし、「必要なアクション(タスク)」も、以前より確からしさを増した仮説です。さらに言えば、「目的」そのものも上位概念化された仮説と言えます。

意識していたかどうかはともかく、ふりかえりの中心にはいつも「仮説」があります。

観察(デザイン思考)

デザイン思考のプロセスに「共感」があります。共感を言い換えると、対象への理解を深めるための「観察」です。

自分の知識の範囲や専門領域であれば、ただ観察しているだけでも問題やいつもとの違いに気づきますが、知見のない領域で観察を行うと、何も見えてこないことも多いです。これは、「違和感(気づき)」を感じることができない状態と言えます。

そもそも「違和感」というのは「型」とのギャップを捉えたときに感じることができる感覚です。ここでいう型とは、常識とされている知識やセオリー、個人が積み上げた思考やロジック。つまり「仮説」なのです。

いずれにしても、予め準備していた型からはみ出したものが「違和感」の正体です。

型の解像度が高い知識であればあるほど、その比較として、違和感も鋭くなるので、「仮説」の精度が高まると、「観察」から得られる洞察が豊かになると言えます。

課題の言語化(デザイン思考/アジャイル)

「課題の言語化」はデザイン思考とアジャイルのどちらでも重要です。

一般的に課題は、理想と現実のギャップであると言われていますが、良い課題とは、ギャップを指摘しただけの無責任な問いではなく、洞察(違和感)に基づく「仮説」が含まれているものです。

つまり課題とは、「違和感をわかりやすく言語化し、その解消に導く検証の方向性を示す仮説」と言えるのではないでしょうか。

デザイン思考とアジャイルの統合

これらの考察をながめて気づくのは、創造的な仕事のプロセスの中心にはいつも、違和感やギャップから「『仮説』を立てる流れがある」ことです。

この共通する「仮説」を軸にすることで、デザイン思考とアジャイルをシームレスに統合し、どちらかの流派にこだわることなく、創造的なはたらき方をより自然に取り入れることができるのではないか。

これが、今私たちが考えている仮説です。

この仮説を社内で試行錯誤しながら、検証していく予定です。結果が出た際には、より深い洞察と共に、このnoteでご紹介していきたいと思っています

デザイン思考とアジャイルの共通点を、みなさんはどう考えますか?

たくさんの視点があればあるほど、アイデアが膨らみアウトプットも豊かになるので、もし気がついたことや気になったことがあれば、ぜひ教えてくださいね!

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「みんなのデザイン思考とアジャイル」事務局 武田さん
「みんなのデザイン思考とアジャイル」事務局 武田


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